なぜ政治家は資産を公開するの?──素朴な疑問から見えてくる“透明性”のウラ側

コラム

ニュースで「麻生太郎氏、資産6億円超え」なんて見出しを見て、
「なんでそんなお金持ってるの?」
「てか、なんで政治家って資産をわざわざ公開してるん?」
と思った人、結構いるんじゃないでしょうか。

今回はそんな“そもそも”の疑問からスタートして、政治家の資産公開制度についてわかりやすく解説していきます。


資産公開の目的は?3つのポイントでざっくり解説

① 汚職防止

政治家が職権を使って私腹を肥やしていないかを監視するためです。
たとえば就任後に不自然に資産が増えていたら、「賄賂?」と疑われても仕方ありません。

② 利益相反のチェック

大企業の株を持っている政治家が、その企業に有利な法案を推進していたらアウト。
資産を公開しておけば、そういった“利害の衝突”を見つけやすくなります。

③ 信頼性の確保

「この人はクリーンにやってる」という印象を持ってもらうためにも、公開は重要な材料になります。
政治不信が強まっている時代、こういった取り組みは特に意味を持ちます。


でも実はゆるい?日本の資産公開制度の落とし穴

「資産公開してるんだから安心でしょ?」と思いたいところですが、実際はけっこう“ザル”な部分もあります。

● 普通預金・現金は対象外

タンスに1億円あっても、普通口座に数千万あっても、それは申告不要。
つまり“見えないお金”がいくらあってもOKということ。

● 家族名義ならスルーされがち

配偶者や子どもの名義にしてしまえば公開の義務はありません。
しかも「本人の同意がない限りは非公開」で済むケースも。

● 株や不動産は“取得価格ベース”

何十年も前に安く買った土地が、今めっちゃ値上がりしていても、それは無視されます。
つまり、「今の本当の価値」は見えにくい。


2025年最新版:麻生太郎氏の資産は6億円超え

2025年4月に公表された最新の資産報告によると、
自民党の麻生太郎氏の資産は約6億153万円。国会議員の中でトップです。

土地・建物などの不動産や有価証券、定期預金などが含まれていて、それだけでも驚きの額ですが…
普通預金や現金などは対象外なので、実際の資産はもっと多い可能性もあります


まとめ:公開されているから安心…とは限らない

資産公開制度はあくまでも「透明性を確保するための手段」。
でも、その制度がザルだったら、本当に意味があるのか?という疑問は残ります。

政治に限らず、
「公開されている情報=すべて」とは限らない。
そんな視点を持ってニュースを見ることも、情報社会を生きる上で大事かもしれません。

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