子どもの頃、毎年楽しみにしてた劇場版コナン。
スリルもサスペンスも詰まってて、コナン、蘭、少年探偵団、そして毛利のおっちゃんまで――
“いつものメンバー”がしっかり活躍するのが、あの頃の魅力やった。
今のコナン映画も確かに盛り上がってる。
けど、キャラの数がどんどん増えて、当初から登場してたメンバーが
ちょっとずつ後ろに下がってるような…そんな寂しさも感じるようになってきた。
そこで今回は、30代の“コナン世代”にこそ観返してほしい、
“事件”と“身近なキャラたち”が主役だった頃の劇場版を5本だけ厳選して紹介する。
きっとあの頃、ドキドキしながら観たあの気持ちを思い出せるはず。
■ 時計じかけの摩天楼(1997年)
一言で言うと:
劇場版第1作にして、“名探偵コナン”の神髄が詰まった名作。
あらすじ:
新一の誕生日が近づく中、建築家・森谷から届いたパーティーの招待状をきっかけに、街で爆破事件が連続発生。犯人から届く爆破予告にコナンが立ち向かうが、やがて爆弾のターゲットは、なんと蘭がいるビル。
「赤と青、どちらのコードを切るか」――命を賭けた決断の時、コナンの脳裏に蘭の言葉がよみがえる。
推しポイント:
コナンと蘭の関係性にしっかりフィーチャーされてて、
“名探偵コナン”という作品のコアがぎゅっと詰まってる感じがするんよな。
細かな伏線、謎解きの積み重ねがあって、
クライマックスに向けてまるで階段を駆け上がるような緊張感。ほんまにサスペンスとして優秀。
でさ…新一、爆弾処理まで出来んの?どんだけ有能なん…って子どもながらに思った記憶ある(笑)
でもそこがまたかっこええんよな。憧れてた。
ただな、今になって見返すとちょっと切ない部分もある。
リア充描写がわりとガッツリで、非リアの俺にはちょっと刺さる(笑)
でも、それ込みで“青春+事件”のバランスが絶妙で、
子ども心に「これ、最高の映画やな」って素直に思えた一作。
あと、「時計じかけの摩天楼」ってタイトルめっちゃかっこええな。
■ 世紀末の魔術師(1999年)
一言で言うと:
怪盗キッドと服部平次が映画初登場!異国のロマンと冒険感が光る、クラシカルな名作。
あらすじ:
怪盗キッドが狙うのは、ロマノフ王朝の秘宝“インペリアルイースターエッグ”。犯行予告を受け、コナンたちはエッグが展示される大阪へ向かう。予告通り姿を現したキッドは逃走中に何者かに撃たれ、行方不明に。現場に残されたのは、血を流した白いハトと片眼鏡、そしてエッグだけだった――。
推しポイント:
まず、この映画は平次とキッドの映画初登場作なんよな!しかも一葉もついてきてて、ファンにはたまらん構成。
冒頭が大阪で、平次の活躍シーンがしっかり入ってるのも嬉しかった。
キッドは早々に退場するけど、最後にコナンの窮地をサラッと救うのがキザでかっこええんよな。
子どもの頃は「ロマノフ王朝?エッグってなんやねん?」って正直ちんぷんかんぷん(笑)
でも、話の流れにグイグイ引き込まれたのは、ストーリー展開がしっかりしてたからやと思う。
後半の城内探索シーンなんかは、“事件を追う探偵モノ”としての面白さが存分に出てて、観てるこっちもワクワクしたわ。
それに、コナンの正体に気づきかけてる蘭の揺れる気持ち――あれもグッとくる。
あの名セリフ「新一…あれが怪盗キッドなんでしょ?」のシーン、ほんま切ないんよな。
で、極めつけはラストの銃撃。犯人に撃たれても眼鏡が防弾でノーダメージって、
「えっ!? そんなハイテクやったん!?博士すごすぎやろ」って思った少年時代(笑)
今見るとツッコミどころやけど、それも含めて夢があったよなって思うわ。
■ 瞳の中の暗殺者(2000年)
📌 筆者が選ぶナンバーワン作品
一言で言うと:
コナン映画の最高傑作。やっぱり“コナンと蘭”がすべてや。
あらすじ:
連続する警察官殺人事件。そして蘭が犯人の姿を目撃するが、そのショックで記憶を失ってしまう。
犯人は記憶を取り戻す前に蘭の命を狙うが、コナンが彼女を守るべく奔走する――。
シンプルな構成ながらも緊迫感と切なさが詰まった本格サスペンス。
ジュンキの推しポイント:
何がなんでも言いたいのはこれや。
高木×美和子?平次×和葉?いやいや、コナンと蘭よ。絶対それ。
この映画は、その関係性が真正面から描かれとる。だからこそ刺さるんよな。
ストーリーもめっちゃシンプル。
連続殺人→蘭が犯人見る→記憶喪失→狙われる→コナン死守、これだけ。
でもそれがええんよ!
ベタな展開こそ、王道やからこそ、引き込まれる。
細かい謎解きとかはあんまない。
でもずっと「誰なん?犯人?」ってハラハラできるし、
まさかの警察関係者!?って展開はほんまゾクッとしたわ。
ラストの遊園地での攻防も、最高に緊張感あった。
まぁ…誰もいない遊園地っていう不自然さにはちょっとツッコミたくなるけど(笑)
それすら気にならへんぐらい、コナンと蘭と犯人の静かな三つ巴が見ごたえあった。
で、最後の蘭。記憶取り戻した瞬間に犯人を空手でボコボコにする強さな。
もう完全にヒロインちゃうやん、戦士やん。かっこよすぎや。
エンディングで、小田切警視が静かに立ち去るシーンから曲に入る流れ――
あれ、なんとも言えん余韻残ってて、ほんま好き。
子どもの頃に観た時、「これ、コナン映画の最高峰やろ」って思ったし、
今見てもやっぱり、一番好きな作品はコレやなって再確認する。
■ 天国へのカウントダウン(2001年)
一言で言うと:
黒の組織×灰原哀×少年探偵団――感情と緊張が詰まった、ファン人気も高いシリアス作品。
あらすじ:
コナンたちはツインタワービルのオープニングセレモニーに招かれるが、
その裏で連続殺人事件が発生。そして、黒の組織の影もちらつきはじめる。
灰原哀の過去と現在が交差し、やがて事件はビルを巻き込む大爆発へ――。
推しポイント:
ファンの中でもこの作品の人気は高いよな。
やっぱり黒の組織と灰原哀っていう構造が、それだけでも引きが強い。
しかも今回は、少年探偵団の活躍が中心で、当時まだ子どもやった自分たちにとってもすごく入りやすかったと思う。
この頃って、コナンの視聴者の大半が子どもやったしな。
あと、蘭のバンジージャンプのシーンもめっちゃ印象的。
でもそれが霞むぐらいの**爆破×爆破×爆破!**っていう怒涛の展開よ。
黒の組織、ちょっとやりすぎちゃうかってくらい派手すぎて笑ったわ(笑)
で、犯人の動機が「景観を壊されたから」って…おいおい!
コナンシリーズの中でも、トップクラスに理不尽な動機やと思うわ。
でも、そこも含めて“劇場版コナンらしさ”なんかもしれん。
極めつけはラストや。
スポーツカーでビルを脱出するとかいう超絶アクション×物理ガン無視なシーン。
新一、爆弾処理できるわスポーツカー運転できるわ、しかもとんでもない計算をあの状況で暗算するって……
冷静すぎて、もはやバケモンやん(笑)
あと地味に忘れられてるけど、歩美のあの行動がなかったら、脱出劇は成立してなかったって事実。
あれ、もっと評価されてええはずやで。
■ 迷宮の十字路(2003年)
一言で言うと:
舞台は京都、主役は服部平次。コナン映画の“青春枠”として異彩を放つ一作。
あらすじ:
京都で起きた連続殺人事件の真相を追うコナンたち。
平次は10年前に出会った“初恋の女の子”の記憶を頼りに事件と向き合う。
義経の宝、源氏蛍、そして恋――すべてが交差する京都の夜に、真実の剣が振るわれる。
ジュンキの推しポイント:
この映画は、何といっても服部平次が主役やな。
舞台が京都ってだけでも、いつもと違う雰囲気が味わえて新鮮やし、
そこに和のBGMとか街並みの美しさが加わって、“観光気分”も味わえる不思議な作品。
で、ストーリーのラストで明かされる“平次の初恋の人=和葉”というオチ。
これな、ちゃんとロマンチックでいい締めやった。
ついでにコナンも新一になって登場するけど、剣術はまさかの弱さを見せてちょっとホッとする(笑)
「おお、さすがの新一でもこれは苦手分野なんやな」っていう人間味があって、妙に安心したわ。
でもって戦闘シーンよ。
平次の剣道バトルはコナンのお株を奪うレベルの迫力。
正直、「平次に主役交代してまうんちゃうか」ってくらいかっこよかった。
少年探偵団とかいつも出てくるメンツがほぼ出てこないのも、逆に集中できて良かったかも。
事件のミステリー性はやや薄めやけど、
京都の空気感とストーリー全体のまとまりの良さで、印象に残る一作やな。
■ まとめ:あの頃のコナン映画は、やっぱり特別やった。
今回紹介した5本は、どれも**「事件そのもの」や「キャラの心の動き」**をしっかり描いてて、
まさに“名探偵コナン”としての原点を感じられる作品ばかりやったと思う。
派手なアクションもええけど、
コナン・蘭・平次・少年探偵団――いつものメンバーがちゃんと活躍して、
観てるこっちも一緒に事件を追いかけるような感覚、あれがたまらんかった。
今のコナン映画も進化しててすごいけど、
たまにはこうして昔の作品を振り返るのもええなって、書きながら改めて思った。
■ あなたの“思い出のコナン映画”は?
今回紹介した中に「懐かしい!」って思った作品があったら嬉しいし、
「いや、私はあれが好きやで」っていう一本があったら、ぜひコメントで教えてな!
30代のコナン世代のみんなで、またあの頃の“名探偵コナン”を語り合えたら最高や。
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